短期納品の練習 出力後の仕上げ処理/家庭用3Dプリンター編

仕事のフリしてます、スタジオバニマです。

ところで

「プロだからトコトン仕上げる、良いものを届けたいから」
「プロだからサッと仕上げる、予算も時間もないから」

この2つの相反するテーマ、難しいですよね!
ウチは納期が短いことが多いので後者の方が得意です。

ウチではここでも書いていますようにFLASHFORGEのGUIDER2という3Dプリンタを使っています。
この仕事が薄いさなか、今後仕事が来た時にももっといいものが出せるように出力時の設定をちょこちょこ変えては出力、変えては出力を繰り返してパラメータを追い込んでいます。

ここで、多分多くの造形屋さんがしているであろう「3Dプリンタ出力後の処理」をウチの場合はどうやっているのかをご紹介します。
目新しいものは無いと思いますが、プロではない方や使い始めたばかりの方には参考になるかもしれません。

まず今回パラメータ調整で出力を繰り返しているピース

これでーす。
天面の平面がボコボコになってしまう(内部の六角形、ハニカムに引っ張られる)事が多かったのでそうならないように調整しました。
積層ピッチは0.2mm、素材はABSですね。

寄るとこんな感じ。
十分いい気もしますが、そのまま塗装ではちょっと雑すぎます。

特に半球部分の側面に、積層回が上がる毎に打ち始める場所かな?一直線のスジが出来ています。
ここ結構目立ちます。

 

さてここから、通常時間があればゆっくり全体を磨いていきます。
ですが今回は簡単に済ませたいので…

まず、上の画像で取り上げたスジだけ削って均します。

ほい、時間は1分くらいです。

ここからいきなりポリエステルサフェーサー(以下ポリサフ)をガン吹きします。
ウチでは木工用のモノを使っています。

ほい、この工程は準備込みで15分でした。
ポリサフは2液式で硬化がバカみたいに早いので、ガンをすぐに洗浄しないと一発でダメになりますw

なみなみと表面張力が効くほどぶっ掛けていますが、これは

後の工程を少しでも減らす
ポリサフは硬化時におもいっきり痩せる

を考慮したものです。

で、この後自作の乾燥炉にいれて15分待ったものがこちら

はい、もうだいたい良いですねw
色々荒れていた部分はほぼ分からなくなりました。
ここまで磨き1分、ポリサフ15分、乾燥15分です。

よーく見るをうっすら積層痕が見えたり、出力時の段差のようなものにポリサフが溜まって垂れたようにも見えます。

もうワンセットやってみましょう

ハイ終了w
もう誰もやっつけ仕事だって分かんねえよ!w

と出力から1時間かからず塗装前段階まで持ってこれました。
(しかもそのうち15分×2回の乾燥時間は別の作業してました)

「プロはトコトン仕上げる」は大変素晴らしいと思いますが、ウチでもトコトンやれればやりますがそうでない状況の時も多いです。

「プロはサッと仕上げる、予算も時間もないから」も技術の一つとして認めてあげてください!w

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