3Dプリンタ/ABSで出力した物同士の接着について

雨続きですね、スタジオバニマです。

3Dプリンタで込み入った形のものを作る場合、サポートを嫌って何分割かにして出力してから接着することありますよね?
接着が上手く行かないこと無いですか?

例えばよく売ってるコレ

これ、全然役に立たないんですよ、ウチではw

コレ多分

1.工業製品としてきっちりした平滑な面同士
2.塗った面が乾く前に圧着できるような極小面積

にはすごく良いんでしょうね、ハッキリ言ってABS製プラモデル専用です。

3Dプリンタで出力したものには向かないです。
今日も試しに貼り合わせに使ってみましたがちょっと小突いたら即剥離しましたw

 

うちの場合です。

まずカスで散らかった3Dプリンタを用意します。

こうです。毎回清掃している几帳面な方はお帰りください。
印刷時の試し打ちの残骸などが転がっていると思います。これらを取り出します。

綺麗好きでカスが無い場合は、フィラメント交換モードにしてフィラメントを押し出しましょう。
細いのがじゃんじゃん出てくると思います。
フィラメント直だと固すぎて疲れるし時間がかかります。

この時!!

ABSとPLAを併用している方!!

混ざったらダメです!
そういう方は普段からゴミを分けましょう!!

 

で、

取り出しました。あとはサポートの残骸なんかもすごくおすすめです。

これらをハサミで細かくして

小瓶に入れます。

ここにアセトン(ハードル高いですか?)を少量入れます。
ほんとに少量が良いです。破片が浸かる程度。

そのまま30分待ちます。
なので先にやっておくといいです。
もっと言うと、この記事が気に入ったら普段からちょうちょい溜めておくと良いです。

で30分後。

ヘイヘーイ!
ドロドロのABS溶液が出来ます。

これの良いところは

1.凸凹面にも物凄く有用、ドロドロの具合でパテ状にも使える(この辺は慣れ)
2.乾燥までが接着剤より遅いのでゆっくり位置決め出来る
3.そのくせ位置決めしたあと(手でギュッと)圧力をかけると割と早く硬化する
4.はみ出したドロドロはあとでカッターで落とせる、隙間も結構埋まる
5.もっというと完全に乾けばABSなので母材と同硬度になり、ヤスリがけが楽
(硬度に差があるとヤスリの効きにも差が出て気を使う)

とワリと良いことづくめです。
ちょっと準備が面倒ですが。

それと終わったら速攻刷毛を洗いましょう。アセトンで。
もしくはもうボロボロの筆、刷毛を使いましょう。
接着品質には関係ないので。

余ったモノは小瓶に入れたまま保管です。
そのうちアセトンが飛んで硬化しますが、次回の材料になります。
一度溶けたABSは次回溶けやすいです。

もう一度言います。

この方法が良いと思った場合は
1.普段からカスやサポートをちょっと取っておく。
2.PLAは排除しておく
をお忘れなく!

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