Form2の故障から知る 光造形3Dプリンタの選定条件の新しい波

結論から言うとform2は退役しました。スタジオバニマです。なので光造形での成型はしばらく出来ないっす。

一昨年購入のform2、1年ほど…と言っても長めの部品を15個位?出したあたりから成型不良が見られるようになりました。

途中で途切れちゃうんですね。

SLA方式の3Dプリンタって、途中でトラブルと

レジンタンクからレジンを抜く

レジンタンクにこびりついたカスを傷つけないように削り取る(矛盾してるよねw)

レジンをカスを濾しながら戻す

という大変面倒な作業が発生します。

んで、何回も失敗しているとレジンが足らなくなったりタンクが傷んだりで、万円単位でお金がなくなりますw

これだともう時間とお金の無駄なので、しばらくはFDM方式のプリンタで凌いでいました。

 

そこに新型コロナ。仕事が無くなります。

空いた時間で仕方なく工場を整理整頓していますが「この際にform2も修理してもらおう」となり修理を依頼しました。

 

「レーザーの劣化のため修理不可、良品と交換で(約)20万円です。」

 

え?劣化???

え?

 

レーザーの発振器が劣化しているので交換以外に手がない、と。
(発振器が劣化というのもピンと来ないけど)

これちょっと自分でも調べてみたんですが、結構同じ目にあっている人もいるようで…。
自分も「今までの事例で1〜2年で劣化、有償交換の例があるので同じ扱いです」と言われました。
(ちなみにウチは「保証しろ!」とか一言も言いませんでした。保証期間は過ぎてるわけだし)

 

てことはレーザー発振機は消耗品だということですよね。
でも売り場には「消耗品だ」という記載は無いんですよw
も一つ言えば消耗品なのに交換する手立てがないんですよ、本体ごと交換のみ。

 

これはちょっと仕事には使えないな、となり残念ですが退役…処分となります。
頑張ったし元も取ってる、偉いぞform2。

 

この経緯を踏まえると、次の機種選定は

1.硬化機構に関する部品が消耗品としてラインナップ、入手しやすいこと。
2.その交換、メンテナンスが簡便なこと

が仕事で使う上で重要なポイントになりました。

もう「精度」とか「積層痕が見えない」とかじゃないんですね!
ランコストが重要になってきている。すなわち、精度の意味での性能はもう足り始めているということです。

上記の条件でみると、残念ですがFormLabのFormシリーズを購入することは無い感じです。
もちろん長く使えている人も居るようですし精度も高いと思いますが、当たりハズレのギャンブルに仕事を任せることは無いです。
なにより業務が止まるのが激痛ですwいつも納期短いからね!

 

上記条件でみるとPhrozen 3D社の製品が良さそうです。
光学関連のパーツもスペアで在庫できるレベルの金額ですし、交換も30分で済みそうです。

しかも高さ200mm/hの爆速機種も有るみたい!


レーザー劣化で出力低下、とは言われていますがベースラフトは成形できていますよね。
すなわち照射時間が長い部分はまだ可能なわけです。
が、form2は照射時間を変更できないんですね…これも見切った要因の一つ。

 

 

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