Phrozen Sonic XL 4KをCHITUBOXを介してMacで使うコツ

財布も笑いも寒いスタジオバニマです。

寒い、とかスベる、って松本人志さんが考えた説ありますが本当なんですかね?

 

さて、必要に迫られて色々考えた挙句、もうすぐに廉価版が出そうなPhrozen Sonic XL 4Kを購入しました。
Sonic mini 4Kは持っているのですが、どうもZ軸にブレが酷くてカッチリ系は苦手です。
んで、すぐに出るであろう廉価版も画像を見る限りmini 4Kと同じ理屈の設計に見えます。
なので「廉価版が出たら速攻廃れる可能性がある」こちらを購入したわけです。

ところがですよw
スライサーがminiで使えているchituboxが使えない事が判明!
しかも対応できているPhrozen 3Dというソフトは今時Windows版のみ

このままだと悔しいので、なんとか使えるように情報を収集しますが中々うまく行きません

海外でポロポロと落ちていた情報を元に、まずChituBoxでSX4K(と略します)に対応出来るプロファイルをつくります。

まず「設定」ボタンを押してスライス設定画面を出します。
そしたら左上のボタンで「新しいプリンタを追加する」をすると

こんな画面が出ますが、ここでPhrozen/Phrozen Transformを選択します。(画像は選ぶ前なので機体写真が違います)
これは最終的に出力形式に「.zip」形式を選べるようにするためです。多分他のでも.zipが使えれば大丈夫です。
ちなみに.zip形式に中身はGCODEとスライス階層分のPNG画像でした。

 

選んだら、「マシン」項目を変更します。

お名前…分からなくならないように、まずココを変更しましょう
解像度…X:3840 Y:2400に変更してください。この数字が違うとzipファイルを読み込ませた時にエラーで蹴られます
縦横比固定…チェック外してください
サイズ…X:192 Y:120 Z:200 としました。これカタログスペックなんですが、実際はもう少し微調整が必要な気がします(12/15訂正)

ビルド領域のオフセット…チェック外してください(デフォルトで外れてますが)
反転(鏡像)タブ…LCD_mirrorを選択してください。

上記でマシン項目はOKです。
変更した設定は自動でセーブされていると思います。

 

次は「印刷」タブでレイヤーやレジンの調整をしますが、ここ超重要です

「初期層の数」「露光時間」「初期層の露光時間」はここでいくら設定しても印刷時に反映されません。
ここでつまづきました…が、ちゃんと別なところで設定できるのでご安心を。

ソレ以外は普段通り設定し、レイアウトやサポートなどを終えてスライス結果を保存します。
保存形式は「.zip」にしてください(自動で選択されていると思いますが)

じゃあどこで露光時間設定するの?ですが、SX4Kは本体側にレジン情報を書き込み、ストックしておく仕様のようです。
(これが説明書にもよく書いてない)

本体パネルの「PROFILE」項目がそれです。

ここ押します。するとツラツラとレジンの設定項目のようなものが出てきます

 

色々な名前が並んでいますが、この名前、変更できない上に何のレジン用の設定なのかもよく分かりませんw

なので

1.覚えやすい名前の設定を探し
2.その設定の中身を変更し
3.印刷時にその設定を選ぶ

ことになります。

名前を押すとこういう項目が出てきます。

Burn…バーンレイヤ、つまり初期層の設定です。露光時間とレイヤ数を変更できます。
Nomal…ソレ以外の通常層の設定です。露光時間を設定できます。

変更したらSAVE、変更しないならQUITです。

なので、SX4Kの場合、スライス後の手順としては

1.zipファイルをUSBかWifiで本体に読み込ませる(一度読み込ませると内部ストレージに保存されます)
USBなど外部からの読み込みもPLATESメニューからです。
2.メインメニューのPLATESメニューから、印刷したいzipファイルを選択
3.その後、レジン設定を選択
4.印刷開始

となります。

レジン設定の選択は下記です。

この画面はPLATESメニューで印刷したい.zipファイルを選択した後に出る画面です。

下部の + - O X ボタンでレジン設定を選びます。

+&- …レジン設定の選択用JOGです。
O …レジン設定を選んだ後に押します、がなぜか押した瞬間に他の設定になったりもします??
X …正直何に使うかわかんないです…

これで選んだ後に一番上のチェックボタンを押すと印刷開始ダイアログが出て、その後印刷です。

くれぐれもレジン設定が確実に選ばれているか確認してください

 

以上でPhrozen Sonic XL 4KをCXHITUBOXとMacで使えるようになりました
(実際Macは関係ないですけどね、CHITUBOXが使えるだけでw)

高級機だけあって、Z軸の性能は雲泥です。
CHITUBOXの開発のページも見ましたが、どうもPhrozenから情報貰えていないっぽいですね。SX4Kだけ対応できない、と。
思うに一部GCODEを無視する仕様になっているため(本体側のレジン設定しか読まず、Gcode内の記述は無視されている)、CHITUBOXに対応するにはSX4K側のファーム自体を書き換えなければ無理でしょう。
PhrozenはWindows専用とは言え自前でソフトを提供しているので、中々サードパーティーのためにリソースを割けないのも理解はできます。(納得はしねえけどな!w)

また進捗あったら更新しますが、とりあえず動かせましたよ、と。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA