小さい工房、スタジオバニマです。
ウチの商品にタッチアクションゲームというのがあるんですが
丸いテーブルの上に映した映像にタッチして反応する、みたいなまあそんなに珍しくないやつです。
ですがこれをウチみたいな小さい規模で、小さい予算で貸せるような造りでやってるとこはあんまりないと思います。
やっていることといえば、赤外線カメラで映像を取り込んで分析、変化点を出力。
必要な機材は
プロジェクター
赤外線カメラ
赤外線投光機
ソフトウェア
でしょうか。
ほんで、プロジェクター以外の3点をいかに安く作るかという課題を持って製作、運用してるんですが
「手作り感すごくね?」
という貴重なご意見を頂き、ものすごい憎しみとともにちょっと機材の変更、ソフトの変更、更には全体演出の変更を考え始めました。
実はもう一つきっかけがあって、今夏BenQのプロジェクターが謎のダウンを起こしたんですね。
で、周りの詳しい人に聞いてみるとちょっとBenQは熱に弱い個体があるようで。
それもあって、BenQプロジェクター変更→焦点距離変更→カメラ位置と照明照射角変更→あーもうじゃあ全部変更じゃん!となったワケです。
新しいプロジェクタの投影距離が基準になりますので(これは変更がそうそう出来ないので)、ソレに合わせて機材を検討していきながら、今までの問題点を解決していきます。
とりあえず検証中のカメラと照明機材
左が旧型、右が新型です。左のやつ、上に懸架されてお客さんから見えづらいとは言え泣けて来ますね!w
旧型は当時赤外線照明がまだ高価だったので、安価な自作LEDキットを4つ無理矢理つけています。
んでLEDの光は直線にしか飛ばないので、先端に白いシリコンキャップを被せ、なんとなく拡散させています。
気持ち悪いですねw虫のたまごかなんかみたい!キモ!
これに使われている赤外線LEDの波長が950nmだったので、中央の可視光線フィルタも950nm以下カットのタイプを使っています。
新型は
照明は市販の(今は市販がいっぱいある)850nmタイプの防犯カメラ用赤外線照明です。
ただこれがスポットライトのように照射範囲が狭かったので、シート型の凹レンズを2枚重ねて拡散しています。
手作り基盤4枚を遥かに上回る光量が出ています。
下のカメラ側は、今まで直付け接着だった可視光線カットレンズをハウジングを作って取り外せるようにし、取り外せば中のカメラのピントレンズに簡単に触れるようにしました。(旧型は完全分解しないと触れなかった)
この辺は3Dプリンタの導入がめちゃくちゃ効いてますね!レンズも850nm以下カットに変更。
赤外線照明の光量が増えたことで、照明以外からの赤外線…例えば室内照明や太陽光に含まれるものによって出来る「他の照明が作った影」を上塗りして吹き飛ばせる確率が上がりました。
こうなると、動作検出精度が上がったり、もうちょっと明るい所でも使えるようになったりします。
本当はもう1機照明を積もうかとも思ったんですが、ちょっと重量があるので(頭上に吊りたくない)止めました。
そうそう、新旧ともにカメラは市販のUSBカメラの広角タイプ。
分解して中に入っている赤外線カットレンズを割り砕いて元に戻しています。
そうすることで広角の赤外線カメラ(ただし可視光線カットフィルムとセットで使う)が安価に手に入ります。
この辺がまとまったら、次は重くて大きい丸テーブルを変更します。
アイデアはあるのでちょっと楽しみです。